すべての子供が安心してふれ合える居場所づくり
2024年12月に行った活動の様子をご報告します。参加してくれた子どもたち、本当にありがとう!
私たちの目指すのは、子どもたちの放課後を楽しい体験で満たすことです。すべての子どもたちが安心して集い、楽しめる場所を作ることです。特に、不登校の経験がある子どもたちが気兼ねなく心を開ける場所でありたいと思っています。この場所はただの集まりではなく、地域の中で温かくつながる居場所です。
また、世界中で愛される「マインクラフト」通称「マイクラ」を通じて、子どもたちは遊びながら学び、創造力を伸ばしています。マイクラの魅力はゲームの楽しさだけでなく、学習効果の観点からも注目されています。この体験を通じて、子どもたちがもっと自由に、もっと楽しんで成長していくことを願っています。
12月2日(月)に開催した活動のようす
小さな路地を抜けて小さなおうちへ向かうと、たくさんの自転車が並んでいるのが目に飛び込んできました。「今日はまだ子どもたちが大勢いるんだな」と思いつつ、そっと扉を開けると、みんなでおやつタイムの真っ最中でした。
「一口あげる!これ、あたしが作ったんだよ♪」と、女の子が笑顔でおやつを差し出してくれます。それを見ていた男の子が「それはホットサンドメーカーで焼いたんだよ」と、ちょっと得意げに教えてくれました。「そうそう、あたしはチョコレートを入れたの!」と女の子が嬉しそうに続けて話します。その光景を見ているだけで、こちらまでほっこりした気持ちになります。
おやつタイムが終わると、今度は放課後キャンパスクラブの活動の時間です。今日は少人数だったので、みんなでマイクラの同じワールドで遊ぶことに。「まずは木を集めて、拠点を作ろう!」と誰かが声をかけ、みんなで協力して作業が始まりました。でも、時間が経つにつれて、ひとりひとりが自由に自分の好きなことに没頭していきます。「も〜、誰も手伝ってくれない!」と少し不満げな声が聞こえたけれど、すぐに「じゃあ、あたし手伝おうか?」と優しい声が返ってきました。
その後は、大きな洞窟を見つけて探検に出かけたり、樹氷バイオームで見つけた白熊に果敢に挑んだりと、みんなでワクワクしながら冒険を続けていました。
夕食の献立
今日の夕ご飯は豚丼。ちょっとした冒険心で、紅しょうがを添えて出してみることに。みんなの反応が気になってドキドキしていたのですが、意外にも「オレ、紅しょうが大好き!もっとちょうだい!!」という声が飛び出してきてビックリ。小皿に山盛りの紅しょうがを得意げにテーブルに置くその子の顔は、本当に満足そうでした。他の子たちも美味しそうに紅しょうがを楽しんでいて、新しい発見に嬉しくなりました。
夕ご飯を食べ終わった後は、またマインクラフトの世界に戻ったり、タブレットで別のゲームを楽しんだりと、みんなそれぞれのやりたいことを見つけて思い思いに過ごしていました。
こうして今日も、子どもたちの笑顔に包まれたあたたかな時間が過ぎていきました。この場所で子どもたちがのびのびと、自分らしい時間を過ごせるのを見ていると、ここが本当にみんなの「居場所」になっているんだなと感じます。
12月9日(月)に開催した活動のようす
今日は小さなおうちで学習支援の活動がありました。到着する途中、「まだ子どもたちが賑やかにしているかな?」と思っていたのですが、駐輪場に自転車は並んでいるものの、建物の中は少し静かな雰囲気でした。中に入ると、子どもたちはタブレット端末を使った陣地取りゲームで遊んでいました。4人対戦の白熱したゲームが繰り広げられていたのですが、途中で一番年下の子が優勢になると、他の子がアプリを突然終了させてしまい、ちょっとした口喧嘩が始まりました。でも、さすが子どもたち。すぐに気持ちを切り替え、マインクラフトに夢中になっていました。
マイクラの世界では、いつものサバイバル生活がスタート。素材を集めるために声をかけ合い、自然と役割分担をしながら遊んでいました。「石炭が見つかったよ!」「僕は木を集めるね!」といった声が部屋に響き、みんなの協力する姿がとても印象的でした。
夕食の献立
夕方6時を過ぎると夕食の時間です。献立を見るなり、「エビとキノコ、食べられないんだよね」と好き嫌いの話が始まりました。そこで「アレルギーかな?」と尋ねると、「味が苦手なんだ」と自分の気持ちや家でのエピソードを話してくれました。その素直で一生懸命な姿に思わず微笑んでしまいました。
夕食後も子どもたちは再びマインクラフトの世界へ。お母さんやお父さんがお迎えに来る時間になっても、名残惜しそうに画面と向き合っていました。しかし、「一緒に帰ろうよ!」という声がかかると、すぐに気持ちを切り替え、片付けをして帰り支度を始める姿が見られました。
子どもたちがその場の出来事や気持ちを共有しながら、楽しく過ごしている様子は本当に心温まるものでした。小さなおうちでのひとときが、子どもたちにとって安心できる居場所であることを、改めて感じた一日でした。
12月16日(月)に開催した活動のようす
この日は子どもたちが公園へ遊びに行く相談をしていました。「あっ、どうしよう。マイクラでも遊びたいし〜」と、一人の女の子が悩んでいます。「15分だけ遊んで戻ってこよう!」と話がまとまり、中学生の女の子が付き添ってくれました。小さなおうちに入ると、部屋には任天堂スイッチでスプラトゥーンに夢中になっている子どもたちの姿がありました。
しばらくすると、公園組の子どもたちが戻ってきて、みんなでマインクラフトを楽しみ始めます。遊び方はさまざまで、冒険の旅に出かけたり、建築を楽しんだり、見つけた村で鬼ごっこをして盛り上がるグループもいます。誰かが「私は○○をやりたい!」と言うと、別の子が「やだ!私は違うことしたい」と意見が分かれることもあります。そんな時は、他の子が「じゃあ、こうしようよ!」と提案して、仲間をまとめてくれる場面も。こうしたやり取りを通じて、子どもたちは自然とコミュニケーションを学んでいるのでしょうね。
夕食の献立
夕方には隣の方から子どもたちにミカンの差し入れがありました。子どもたちは「みかんタワー作ろう!」と大盛り上がり。こたつのテーブルの上が即席のパフォーマンス会場になりました。みかんタワーが完成すると、今度はジャンケン大会でミカンの争奪戦がスタート!最後の1個は年下の子が勝ち取り、見事なガッツポーズを決めていました。ミカンの味はとても甘く、みんな満足そうでした。
夕食にはラーメンが登場。「あたしラーメン大好き!」と嬉しそうな子もいれば、「あたしはラーメン嫌い」と少し戸惑う子も。ですが、ラーメンのほかにチャーハンおにぎりも用意されていたので、みんなお腹いっぱいになったようです。食事の後はお迎えが来るまでの自由時間。マイクラ好きの子たちは、最後の一分まで夢中になって遊んでいました。
12月23日(月)に開催した活動のようす
今年最後の活動日となる今日は、どんなワクワクが待っているのか胸を躍らせながら、自転車をこいで“小さなおうち”へ向かいました。玄関前にはすでにたくさんの自転車が並び、庭のほうからは元気な声が響いています。中に入ると、庭の奥でひとりの男の子が興奮した様子でこちらに向かって叫んでいます。
「ねぇこれ見て!中に入れる大きな穴を掘ったんだ!」
その地面の穴は子どもが2人はすっぽり入れるくらいの大きさ。1日がかりで夢中になって掘り続けたようです。近くでは女の子たちも泥んこまみれの洋服のままで、その姿が子どもたちがどれだけ夢中だったかを物語っていました。笑い声が庭中に響き渡り、楽しげな空気が広がっていました。
小さなおうちの中に入ると、早速子どもたちが寄ってきます。
「タブレット貸して!」
しかし、差し出された手はまだ土で真っ黒。
「洗ったんだけど、落ちないんだよな〜」
そう言いながら、洗面所に向かう子どもの後ろ姿に思わず笑ってしまいました。
今日はみんなでマインクラフトの同じ世界で遊び始めたものの、すぐに飽きてYouTubeを見始める子もいれば、静かに一人遊びを始める子も。それぞれが自由に好きな時間を楽しんでいます。隣の部屋に行った女の子をそっと覗いてみると、こたつを出してすっかりくつろいだ様子。部屋中に広がる子どもたちのエネルギーが、心地よい空気を作り出していました。
夕食の献立
夕方になると、お待ちかねの夕食タイムです。今日はイチゴとシャインマスカットがデザートに登場!その場は大盛り上がりとなり、イチゴのおかわりをかけたジャンケン大会が始まりました。
お腹いっぱいになった子どもたちは、後はお迎えが来るまで思い思いの時間を過ごします。おしゃべりをしたり、またマインクラフトで遊んだり、この場所ならではの温かい時間が流れていました。
今年の“放課後キャンパスクラブ”はこれで終了です。一緒に過ごした子どもたちの笑顔や楽しそうな声が、今でも耳に残っています。また来年、この場所で元気なみんなに再会できることを心から楽しみにしています!
活動の予定カレンダー
ボランティア(支援会員)募集
休日の時間を少し活用して、地域の活動に参加してみませんか?
大学生も歓迎しています。東京都練馬区が活動拠点です。
<活動場所・日時>
開催場所 | 東京都練馬区石神井台2丁目26−26 |
活動日 | 毎週月曜日(ホームのカレンダーをご確認ください) |
活動時間 | 16:00~20:00 |
参加時間 | フルタイムでなくても大丈夫です。気軽に参加してください。 |