【活動報告】9月の放課後キャンパスクラブ

すべての子供が安心してふれ合える居場所づくり

2023年9月に開催した活動の様子を書き送ります。参加してくれた子供たち、ありがとうございました！

私たちは、放課後に子供たちがわくわくするような時間を過ごすことができる場を提供することを目的としています。この場所では、発達に障害を抱えている子供や不登校の子供たちも、気兼ねなく安心して過ごせる地域に開かれた居場所を目指しています。

また、マインクラフト（Minecraft）「通称マイクラ」というゲームを体験できる機会を提供しています。大人は「ゲームばっかりやって！」と言いがちですが、近年そのゲームとしての面白さのみならず《学習効果》にも注目が集まっています。

9月7日（木）に開催した活動のようす

放課後の時間は子どもたちにとって特別なもの。今日も地域の集まり場所には、放課後を楽しみにしている子どもたちの笑顔が溢れていました。

早めにやってきたのは、よく参加してくれる女の子。「早く来ちゃった！」と落ち着きのない様子で話しかけてきました。「これ見て」と、彼女は膝のばんそうこうを指さしました。「転んだの？」との問いに、「違う」と一言。そして、タブレットを取り出し「写真も撮ったんだ。でもちょっと暗いかな」と笑顔で見せてくれました。

そのとき、入口のドアを開ける音とともに男の子が登場。手には紙を持っているのが目につきました。「それ、何のメモ？」と尋ねると、「MODを入れるパスワードなんだ！」と興奮気味に応えてくれました。YouTubeでの情報収集の成果のようです。しかし、放課後キャンパスクラブが使っているマインクラフトはJava版でなく、MODの導入が難しいことに少しガッカリしていました。それでも、彼はポジティブに切り替えてマインクラフトの世界での建築バトルを開始。そして、私にその審査を頼んできました。女の子の作品は見事なエンダーマンの巨大建築。いつの間にかこんなに上手になったのだろうと、感心していました。

夕食の献立

ポークカレーライス
コールスローもやしサラダ
ヨーグルト

そして、夕食の時間。今日のメニューはカレーライス。女の子はモリモリとおかわりを重ねて食べてくれました。食事が終わると、彼女の提案で特別な運動会が始まりました。家庭での楽しい遊び、「お尻だけでの移動競争」。タイマーを使いながら、彼女のオリジナル競技で大盛り上がり。

9月14日（木）に開催した活動のようす

放課後、子どもたちが集まる場面は、日常の中で小さなドラマがたくさん生まれます。

「〇〇君いないの～？」と大きなぬいぐるみを抱きながら女の子がやってきました。「まだ来てないよ」と返事すると、彼女は「見て、口の中に腕が全部入るんだよ！」とそのぬいぐるみの特徴を紹介してくれました。そして、彼女の最愛のぬいぐるみであることも。「アタシの一番好きなぬいぐるみなんだ♪」と微笑んで教えてくれました。

彼女がマインクラフトの準備を始めると、今度は男の子がやってきました。彼は新しい電子工作の本を手に持ち、自慢げにその内容を見せてくれました。さらに、手には紙袋。中から出てきたのは電子工作キット。お母さんと一緒に秋葉原まで手に入れた逸品で、ブレッドボードに部品を差し込むタイプだそう。半田ごて不要で安全な作業が楽しめます。「今度テスター買って！」と次の願いも披露していました。

夕食の献立

チキントマトパスタ
春雨サラダ
巨峰

トマトパスタと巨峰は苦手だったようで、粉チーズだけを食べていました。「お腹空いた〜」と可哀想な思いをさせてしまいましたね。ごめんなさい。

そして夕食後、マインクラフトのゲームはせず、のんびりと時間を過ごしていました。

9月28日（木）に開催した活動のようす

まず、初めにやってきたのは、いつも参加してくれている女の子でした。なにやら、今日もたくさんの荷物を抱えています。「何を持ってきたの？」と質問してみると、マインクラフトの本や筆箱、用紙を広げ出しました。さらに驚いたのは、たくさんある木製のアルファベットのおもちゃ。それらで遊ぶのかと思ったら、真っ先にマインクラフトで遊び始めていました。デジタルとアナログ、彼女の興味は多岐にわたるようです。

しばらくすると、眠い目をこすりながら男の子が到着しました。でも、マインクラフトで遊び始めると、すっかりいつもの調子になっていましたね。サバイバルモードでなにやら秘密基地のようなものを作って、楽しんでいるようすでした。